エクリン腺とアポクリン腺の2つの違い

私たちの体には2つの汗腺があります。

1 つはエクリン腺、もう1つがアポクリン腺です。

ここではこの2つの汗腺についてお話します。

■ エクリン腺

私たちがふだん汗をかくときの汗腺は エクリン腺です。

体の熱をまんべんなく下げるために、体中のほとんどの部分にあります。

むしろエクリン腺のない部分を探すほうが大変ですが、強いて言えば 唇や爪の下、耳の外耳道にはありません。

もし唇に汗腺があったなら、暑いときに何を食べても塩味になってしまいますし、キスをするときも気になって
それどころではなくなってしまいます。

女性はお化粧の妨げにもなりますね。

また爪の下に汗をかくと蒸発しにくいので困ってしまいます。

ではこのエクリン腺はどこにあるのでしょうか。

それは皮膚の下1~2ミリほどのところの真皮層から皮下組織にかけてあり、その数は少ない人でも
200万個、多い人は500万個、平均して350万個ほどあります。

大きさは60~80ミクロンとかなり小さくもちろん目には見えないのですが、これにも理由があります。

それは大粒の汗より小粒の汗をかいたほうが、空気にふれる面積が大きくて蒸発しやすいからなのです。

そして汗腺は皮膚のシワが交差したところにあり、出た汗がすばやく皮膚の表面に広がる

ように工夫もされています。

 

■ アポクリン腺

エクリン腺は体全体にあるのに比べて、アポクリン腺は体のごく一部にしかありません。

脇の下、そして乳輪、へその周辺、外耳道、陰部、肛門などにありますが、その数は人種や個人差で違ってきます。

そして毛穴と同じ場所にあり、エクリン腺よりも大きく「大汗腺」とも呼ばれ目で見えるほどの大きさです。

今では私たちの体の汗腺はエクリン腺が主役となっていますが、かつては他の動物と同じようにアポクリン腺が中心だったんです。

ではどうしてアポクリン腺は退化してしまったのでしょうか?

それは脳の発達が大きく関係しているのです。

人間はサルから進化するために、ひたすら脳を発達させ体中からできる限り毛を排除していったのです。
それには体温の変化をおさえるシステムが必要となりました。

汗をしっかりかける汗腺が必要となったのです。

そこでエクリン腺の登場となりました。

アポクリン腺は体のほんの一部分の存在となったのです。


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